- Q「Aro Week」とは何ですか? いつから始まりますか?
- A
「Aro Week(Aromantic Spectrum Awareness Week; ASAW)」は、アロマンティック・スペクトラムのために行われる世界的な普及啓発週間のことです。毎年2月の最後の週に開催されています。
「Aro Week」はアロマンティックのためのイベント

2月は忙しい時期だね。

え? バレンタインデーにそんなに張り切るような人だったの?

いや、そうじゃない。

受験や試験があった?

まあ、確かにそういう人もいると思うけど…。

確定申告もあるよね。

領収書と格闘して、数字とにらめっこするのは疲れるよね…。

雪の多い地域では雪かきで疲労を溜めているかもね。

ほんと、お疲れ様です。

あとなんかあったかな…。

やっぱりこれも忘れてほしくない。2月の最後の週、そこでは「Aro Week」が始まるよ!

Aro? アロマンティックのこと?

そう、「Aro Week」。これは愛称みたいなもので、正確には「Aromantic Spectrum Awareness Week(ASAW)」と呼ばれている。

何なの? その「Aro Week」って?

アロマンティックの人、もしくはアロマンティックに近い人、アロマンティックかもしれない人…そういうアロマンティック・スペクトラムの人たちが集まって街中を行進したり、催し物をしたり、インターネット上で特別な活動をしたりするよ。

どうしてそんなことをするの?

アロマンティク・スペクトラムというものを広く世間一般に知ってもらうこと、平等を得るために声をあげること、そして自分たちの連帯と仲間づくりのためだね。単純にストレス発散で楽しむだけでも全然OKだよ。

アロマンティックのお祭りみたいだね。

こういう普及啓発週間というのは、他のセクシュアル・マイノリティにも個別にあるよ。バイセクシュアル、パンセクシュアル、トランスジェンダー…。アセクシュアルなら毎年10月の最後の週に「Ace Week」が行われているね。

わりと恒例なんだね。
「Aro Week」の歴史

いつからこのイベントは始まったの?

アセクシュアルの「Ace Week」は2010年に始まったのだけど、アロマンティックの「Aro Week」は2014年に始まったよ。

ふ~ん、少し遅れて開始されたんだね。

当初は「Aromantic AwarenessWeek」という名前で、時期も11月に開催されていたんだ。その翌年には2月に開催時期が変更されて、毎年2月の最後の週に行われることになったよ。

なんで2月なの?

やっぱりバレンタインデーが2月14日だからという理由も大きいね。恋愛を象徴する記念日であるバレンタインデーの後に「Aro Week」を設定することで、恋愛感情を持たないアロマンティックの存在を知ってもらおうということだね。

最初は名前もちょっと違ったんだね。

2015年には「Aromantic Spectrum Awareness Week」という名前になったよ。

「Spectrum」がくっついたね。

要するに、「グレーロマンティック」や「デミロマンティック」のようなマイクロラベルを含め、アロマンティックかもしれない人など広範囲にカバーすることを強調してそういう名前になったんだね。

「Aro」というのはアロマンティックの愛称みたいなもの?

そうだね。「Aro」はアロマンティックの先頭文字だけど、同時にアロマンティックの包括的な総称の意味もあるよ。

アロマンティック関連の人たちなら自由に参加していいんだね。

うん。もちろんアロマンティックじゃなくても、アロマンティックを応援したいという人も参加は歓迎されるよ。

何か参加の登録とかいるの?

いや、特定のイベントとかでないかぎり、この「Aro Week」中にどんな活動をしても自由だよ。
「Aro Week」の意義

「Aro Week」を行う意味ってあるの? 効果もわからないのだけど…。だって別に毎日活動してもいいし、何も1週間に特別意識を持たなくてもいいよね?

それもそうだね。「Aro Week」は強制じゃない。アロマンティックの人でも何もせずにスルーしてもいいし、他の日に個人で活動してもいい。でもみんなで共同して一斉に活動するのはやっぱり大きな影響力があるものだね。

そうなの?

メディアの報道も増えやすくなるしね。やっぱり記念日や普及啓発週間のようなものを設定しておくと、メディアも取り扱いやすいんだろうね。

メディアって大事なの?

もちろん。ただでさえアロマンティックはアセクシュアル以上に知名度が低かったりするからね。だからこそメディアで紹介が増えると話題性が増して、認識してもらいやすくなる。

まだ自分がアロマンティックだと気づいていない人もいるかもだしね。

そうなんだ。アロマンティックという言葉に出会うことで、それまでの自分の劣等感から解放されるきっかけになることもある。「Aro Week」はその変化の一番のチャンスだね。

今はSNSが時代の主流だから、情報に触れやすくなっているかもね。

「Aro Week」は基本的にインターネットで展開される活動が多いから、やはりSNSは外せないね。

「Aro Week」って主催者がいるの?

明確な主催者ではないのだけど、「AUREA」といった海外のアロマンティックの組織が主体的にボランティアとして管理しているよ。

そういう組織があるんだね。
日本では?

「Aro Week」か…。でも日本ではあまり聞かないよね。

グローバルとして展開しているとはいえ、主に英語圏での活動だし、アロマンティックはなにせ知名度が低いからね。情報量自体は多い方ではないのも確かだね。普段は日本語を利用していると、日本語の情報にしかアクセスしないから、余計にわからないよね。

どうやったら「Aro Week」の情報を調べて、活動に参加できるかな?

手っ取り早いのはSNSで「#AroWeek」「#AromanticSpectrumAwarenessWeek」「#Aromantic」とハッシュタグで検索してみることだね。これが一番情報量が多いと思う。

SNSは便利だね。

日本でも「Aro Week」の情報発信や企画を自主的に行っている団体がわずかにあるので、そのウェブサイトも有用じゃないかな。

他には?

イベントを開催していることもある。オンラインであれば海外のイベントにも参加できることもあるよ。当然、言葉の壁はあるけど。

個人では何をすればいいかな?

何でもいい。イラストを描くのが好きならアロマンティックにちなんだ絵を描けばいいし、写真をアップしてもいいし、動画をあげるのでもいい。自分の体験を語ってみるのもいいし、他にアロマンティックの仲間を見つけてフォローするのでもいい。

何でもありだね。

とくに「こうしろ、ああしろ」というルールはないからね。「Aro Week」を自分なりに楽しんでいいし、ただ眺めているだけでもいいよ。

気楽にね。

大切なのは、アロマンティック・スペクトラムの仲間が世界にはこんなにもたくさんいるということを実感する…そういうことだね。勇気をもらえれば今よりも前向きになれるかもしれないからね。
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編集部コメント
「Aro Week(アロ・ウィーク、エイロ・ウィーク)」は、アロマンティック・スペクトラムのためのイベントです。アロマンティックの人にとってはいろいろな情報に触れるチャンスであり、連帯を深めることもできます。
マスメディアの皆さんはぜひこの「Aro Week」を機会にアロマンティック(Aロマンティック)に関する報道を増やし、平等な権利の実現のために貢献してください。