参政党の“神谷宗幣”代表が2026年4月18日に北海道札幌市での街頭演説で口にした性的マイノリティ(LGBTQ+)に対する発言について、北海道内の性的マイノリティを支援する団体や当事者からなる団体、さらに学識者が「あらゆる差別と偏見、これらを扇動するあらゆる言動を許容しません」と共同声明を発表しました。
参政党の神谷宗幣代表の発言とは?
日本の政党のひとつである「参政党」の“神谷宗幣”代表は2026年4月18日、北海道の札幌市中央区で街頭演説をしました。その際、子どもたちへの教育について「変なLGBTとかどうでもいい。あんなの教えなくていい」と述べました。
「LGBT」は性的マイノリティの連帯を表す言葉であり、さまざまな性的マイノリティを包括しています。これはもちろん、アセクシュアルやアロマンティックも含まれます。
現在の日本は学校の教育現場で性的マイノリティについてそこまで積極的に教えられているわけではなく、一部の学校の授業でわずかに言及がある程度のことが多いです。
日本にとって身近な国である「ロシア」や「中国」では、性的マイノリティについて学校などで教えることが厳しく制限されています。今回の参政党の“神谷宗幣”代表の発言は、性的マイノリティに関してロシアや中国寄りの姿勢を支持していることが窺えます。
日本がロシアや中国と同様に「学校で性的マイノリティについて教えられなくなる」ことになれば、多くの日本の当事者の子どもたちがさらに苦しむことになるでしょう。2025年にNPO法人「ReBit(リビット)」が行ったアンケート調査によれば、10代の性的少数者のうち過去1年に「自殺を考えた」人が53.9%、「自殺しようとした」人は19.6%であると明らかになっています。
性的マイノリティの支援団体や専門家の多くは、日本の当事者の子どもたちの命を守るために、性的マイノリティに関する偏見を取り除くような「平等の大切さ」を教えることを求めています。
北海道内のLGBTQ団体が共同声明
今回の参政党の“神谷宗幣”代表の発言に対して、北海道内の性的マイノリティを支援する団体や当事者からなる団体、さらに学識者が、2026年4月21日に共同で声明を発表しました。
その共同声明の中で、今回の発言に関して、「性の多様性について正しく知ることは、そうした子どもたちにとって“自分はひとりじゃない” “自分のままでいていい”と思える大切なきっかけです。それを“どうでもいい” “教えなくていい”と公の場で断じることは、そんな子どもたちが助けを求める声を封じ、孤立を深めさせる行為です」と批判しました。また、「人を“普通の人”と“変な人”に分け、“変”な側を無視してよい、排除してよいとする考え方は、差別や偏見の典型的な構造です」とも指摘しています。
共同声明では、今回の発言が社会全体に与える影響への憂慮を述べつつ、当事者を支援するための活動を続けていくことも語られています。
この共同声明は、「さっぽろレインボープライド実行委員会」を発起人としており、以下の賛同団体(順不同)が掲載されています。
- 鈴木賢(北海道大学名誉教授)
- 北海道大学多様な性を考えるサークル虹の集い
- レインボーファミリー札幌
- トランスXコミュニティ
- SOGI‐Mamii‘s
- 瀬名波栄潤(北海道大学名誉教授)
- SapporoFeminismAction
- FIL
- NPO法人北海道レインボー・リソースセンターL-Port
- 結婚の自由をすべての人に北海道訴訟弁護団
- NPO法人にじいろかぞく
- いろいろにじいろ屋
- 虹色のはこぶね
- にじいろスマイル
- LGBTQサークル北見レインボー
- 吉谷優子(日本赤十字北海道看護大学)
- 清末愛砂(室蘭工業大学大学院教授)
- 満島てる子
- 一般社団法人gi.jp
- SoilU
- 旭川にユースクリニックをつくる会
- “性教協”旭川・上川サークル
- 私たちの生を編むプロジェクト
共同声明の全文は、「さっぽろレインボープライド実行委員会」の公式ウェブサイトで確認することができます。
