アセクシュアル(アセクシャル)・アロマンティックを含むAスペクトラム(A-spec)のキャラクターが登場する作品(映画・ドラマ・アニメ・小説・漫画など)を紹介しています。作品は随時追加していく予定です。
掲載の基準は以下のとおり。
- Aスペクトラムのキャラクターが主役・脇役問わず何かしらのかたちで登場する。
- Aスペクトラムは「作中での説明、作者の言及、描写からの推測」などから判断する。
- メディアでAスペクトラムのレプリゼンテーションとして紹介されている。
海外作品(原題・英題のABC順)、日本作品(あいうえお順)の順番で並んでいます。
- ドラマシリーズ
- 『The Imperfects』(インパーフェクト)
- 『Emmerdale』
- 『Everything’s Gonna Be Okay』
- 『Genera+ion』
- 『Heartbreak High』(ハートブレイク・ハイ)
- 『Heartstopper』(ハートストッパー)
- 『Legends of Tomorrow』(レジェンド・オブ・トゥモロー)
- 『Run On』(それでも僕らは走り続ける)
- 『Sex Education』(セックス・エデュケーション)
- 『Shadowhunters』(シャドウハンター:The Mortal Instruments)
- 『Shortland Street』
- 『17.3 about a sex』
- 『恋せぬふたり』
- アニメシリーズ
- 映画
- 小説
- 『Baker Thief』
- 『Beyond The Black Door』
- 『City of Strife』
- 『Fourth World』
- 『How to Be Ace: A Memoir of Growing Up Asexual』
- 『Let’s Talk About Love』
- 『Loveless』
- 『Not Your Backup』
- 『Radio Silence』
- 『Sea Foam And Silence』
- 『Summer Bird Blue』
- 『Tash Hearts Tolstoy』
- 『The Grimrose Girls』
- 『The Lady’s Guide to Petticoats and Piracy』
- 『Wayward Children』(不思議の国の少女たち)
- 『Werecockroach』
- 漫画
- ゲーム
ドラマシリーズ
『The Imperfects』(インパーフェクト)
Netflixで配信(2022年)[日本でも視聴可能]
カナダ・アメリカのドラマシリーズ。特殊な能力に目覚めたことで翻弄される若者たちを描く。主人公のひとりがアセクシュアルであり、作中でもそう発言している。
『Emmerdale』
ITVで放送
1972年から続くイギリスで有名な連続メロドラマ(ソープ・オペラ)。小さな村で起こる人間模様が描かれる。2019年にアセクシュアルのキャラクター(Liv Flaherty)が登場。
『Everything’s Gonna Be Okay』
Freeformで放送
2020年から開始されたドラマシリーズ。主人公のガールフレンドであるキャラクター(Drea)がホモロマンティックなアセクシュアルとして登場。
参考:‘Everything’s Gonna Be Okay’ Is Giving Us the Asexual Love Story We Deserve
『Genera+ion』
HBO Maxで配信
2021年に開始されたドラマシリーズ。「Greta Moreno」というホモロマンティックなアセクシュアルのキャラクターが登場。
参考:Genera+ion’s Greta Is Still Discovering Herself and Her Asexuality on the Season 1 Finale
『Heartbreak High』(ハートブレイク・ハイ)
Netflixで配信(2022年)[日本でも視聴可能]
オーストラリアの青春学園ドラマシリーズ。登場人物のひとりが「誰に対しても性的欲求は湧かない。キスはできる、セックスは全くしない」と語っており、アセクシュアルであると思われる。
『Heartstopper』(ハートストッパー)
Netflixで配信(2022年)[日本でも視聴可能]
イギリスの青春学園ドラマシリーズ。登場人物のひとり、アイザックがアセクシュアルとして描かれている。
『Legends of Tomorrow』(レジェンド・オブ・トゥモロー)
日本でも視聴可能
DCのドラマシリーズ。エスペランサ・スプーナー・クルスという主要キャラクターが自分はアセクシュアルであるとカミングアウトする。
『Run On』(それでも僕らは走り続ける)
Netflixで配信 [日本でも視聴可能]
陸上界の有望選手の男性と映画配給会社の女性が恋に落ちていく韓国ドラマ。主人公の女性の上司がアセクシュアルとして描かれる。
『Sex Education』(セックス・エデュケーション)
Netflixで配信 [日本でも視聴可能]
性教育を題材にした青春学園ドラマ。セックス、性自認、性的指向などあらゆる「性」に悩む子どもや大人の姿がコミカルに描かれる。「Florence」という脇役がアセクシュアルとして登場し、用語も解説される。
『Shadowhunters』(シャドウハンター:The Mortal Instruments)
Netflixで配信 [日本でも視聴可能]
ヴァンパイアや狼人間などが実在する世界で邪悪な妖魔と戦うシャドウハンターを描くファンタジードラマ。「Raphael Santiago」というキャラクターがアセクシュアルだとカミングアウト。
『Shortland Street』
TVNZ 2で放送
1992年から始まったニュージーランドのソープ・オペラ。2007年から登場する「Gerald Tippett」という登場人物がアセクシュアルとして描かれ、テレビで最初に誠実に描写された無性愛のキャラクターだと言われている。
参考:Asexuality is still hugely misunderstood. TV is slowly changing that.
『17.3 about a sex』
AbemaTVで配信(2020年)
女子高生3人組が「性」を学んでいく日本の性教育青春ドラマ。メインキャラクターのひとり(原紬)がアセクシュアル&アロマンティックであり、悩みながら前に進む。
『恋せぬふたり』
NHKで放送(2022年)
アセクシュアル&アロマンティックの女性と男性が「恋愛や性愛で繋がらない家族のかたち」を模索していく日本のコメディ・ドラマ。当事者団体の監修が入っている。
アニメシリーズ
『Bojack Horseman』(ボージャック・ホースマン)
Netflixで配信 [日本でも視聴可能]
ハリウッドの業界を痛烈に風刺するアニメシリーズ。メインキャラクターのひとり(トッド)がアセクシュアルであると物語内でカミングアウト。コミュニティに参加したりと、無性愛が真正面から描かれる。
『Big Mouth』(ビッグマウス)
Netflixで配信 [日本でも視聴可能]
10代の性の悶々とした悩みを直球で描く大人向けアニメシリーズ。シーズン6でエライジャというアセクシュアルのキャラクターが追加されている。
『Hazbin Hotel』
YouTubeでパイロット版が配信 [日本でも視聴可能]
地獄の世界をノリノリで描くミュージカル・アニメシリーズ。「Alastor」というキャラクターがアセクシュアル・アロマンティックだと設定されている。
『Star Trek: Lower Decks』(スタートレック:ローワー・デッキ)
Amazonプライムビデオで配信 [日本でも視聴可能]
大人気SF「スター・トレック」の世界をハチャメチャに描くアニメシリーズ。「アンディ・ビラップ」というキャラクターがアセクシュアルであるかのように描写されている。
『The Owl House』(アウルハウス)
Disney+で配信 [日本でも視聴可能]
ヘンテコな魔法の世界に迷い込んだ少女を描くディズニーのアニメシリーズ。主要キャラクターのひとりがアセクシュアル&アロマンティックという設定になっている。
映画
『(A)sexual』
アセクシュアルを題材にした2011年のドキュメンタリー。多くのアセクシュアル当事者が出演しながら、その無性愛という性的指向に対するステレオタイプや誤解、生きていくうえでの苦労を語っていく。監督はアンジェラ・タッカー。
『そばかす』
愛がよくわからず、いつまで経っても他者に恋愛感情が湧かない自分に不安を覚える30歳の女性を描く日本映画。本作の脚本家はこの主人公はアセクシュアル・アロマンティックの設定であると明言している。
『ハングオーバー!』シリーズ
泥酔が災難を生むクレイジーな展開で話題を呼んだコメディ映画シリーズ。1作目『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009年)、2作目『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』(2011年)、3作目『ハングオーバー!!! 最後の反省会』(2013年)からなる。メインキャラクターのひとりである「アラン・ガーナー」はアセクシュアルであると監督が語っている。
参考:Todd Phillips Has Something Very Different In Mind for The Hangover 3
小説
『Baker Thief』
作者:Claudie Arseneault
昼はパン屋、夜は盗人? 独特のテイストで進んでいくファンタジー・シリーズ。キャラクターのひとりはアロマンティック。
『Beyond The Black Door』
作者:A. M. Strickland
ダークファンタジーのヤングアダルト小説。メインキャラクターのひとりがバイロマンティックなアセクシュアル。
『City of Strife』
作者:Claudie Arseneault
ハイファンタジー小説のシリーズ。登場する人物のほとんどがクィアであり、アセクシュアル・アロマンティックのスペクトラムのキャラクターも多数でてくる。
『Fourth World』
作者:Lyssa Chiavari
植民地化された火星を舞台にしたSF小説。2人の主人公どちらもアセクシュアル・スペクトラム(ひとりはデミセクシュアル、もうひとりは性嫌悪がある)。
『How to Be Ace: A Memoir of Growing Up Asexual』
作者:Rebecca Burgess
アセクシュアルとしてのいろいろな心の葛藤が描かれていくグラフィック・ノベル。メンタルヘルスなど当事者が生きていくうえでは欠かせない内容も。
『Let’s Talk About Love』
作者:Claire Kann
青春物語。バイロマンティックでアセクシュアルな黒人女性の主人公が日々の日常で恋を探していく。
『Loveless』
作者:Alice Oseman
『Heartstopper(ハートストッパー)』の著者であるアリス・オズマンが描く、アセクシュアル&アロマンティックの主人公の愛に対する困惑と葛藤。
『Not Your Backup』
作者:C. B. Lee
ヤングアダルト・フィクションの「Sidekick Squad」シリーズの1作で、スーパーヒーローが題材。主人公はアセクシュアル&アロマンティック。作者の「C. B. Lee」はバイセクシュアル当事者でアジア系アメリカ人のクィアな作家として有名。
『Radio Silence』
作者:Alice Oseman
偶然に出会った2人がポッドキャスト制作にのめり込んでいく友情を描いた小説。メインキャラクターのひとりは、デミセクシュアルのように描かれている。
『Sea Foam And Silence』
作者:Lynn E. O’Connacht
「リトル・マーメイド」の寓話を、アセクシュアル&アロマンティックをフィーチャーして語り直す意欲作。
『Summer Bird Blue』
作者:Akemi Dawn Bowman
主人公が人生の喪失感などさまざまな葛藤と向き合っていく物語。主人公はアセクシュアル&アロマンティック。
『Tash Hearts Tolstoy』
作者:Kathryn Ormsbee
突如としてインターネットでバズって脚光を浴びることになったWeb作品のクリエイターの主人公を描く。主人公はアセクシュアル。著名な小説家レフ・トルストイを大胆に写した表紙が強烈。
『The Grimrose Girls』
作者:Laura Pohl
古典的な御伽噺を少し捻って殺人ミステリーファンタジーへと模様替えした物語。メインキャラクターのひとりがアセクシュアル&アロマンティックです。
『The Lady’s Guide to Petticoats and Piracy』
作者:Mackenzi Lee
18世紀のイギリスを舞台に主人公のフェリシティが女性差別と戦いながら医学校に入るべく挑んでいく。主人公はアセクシュアル&アロマンティックと思われます。
『Wayward Children』(不思議の国の少女たち)
作者:Seanan McGuire
不思議の国のアリスたちのその後を独自解釈で描く世にも奇妙なファンタジー。アセクシュアルなキャラクターが登場。邦訳が出版済み。
『Werecockroach』
作者:Polenth Blake
SFとユーモアが入り混じる、不思議な感覚の物語。主人公はアセクシュアル&アロマンティック、そしてAジェンダー。
漫画
『BE GAY, DO COMICS』
作者:複数
アンソロジーで、LGBTQに関するさまざまなコミックが集められている。アセクシュアルやアロマンティックを解説したものもある。
『Black Widow: Pale Little Spider』ほか
作者:デヴィン・グレイソン
マーベル・コミック。「ブラック・ウィドウ」というスパイとして活躍する「ヤレナ・ベラーヴァ(エレーナ・ベロワ)」を描く。アセクシュアルである可能性を作者が言及。
参考:Writer Devin Grayson on Natasha Romanoff, Yelena Belova, and the History of ‘Black Widow’
『Gwenpool』シリーズ
作者:クリストファー ヘイスティング
マーベル・コミック。アメコミの世界に入り込んだ何でもありの「グウェンプール」を描く。しだいにアセクシュアルとして描かれるようになった。日本でも『グウェンプール』として邦訳が出版済み。
『The Unstoppable Wasp』シリーズ
作者:ジェレミー・ウィットレー
マーベル・コミック。天才科学者の娘であるナディア・ヴァン・ダインがワスプというヒーローとなって悪を倒す。ナディアはアセクシュアルであると作者が言及。日本でも『ワスプ』として邦訳が出版済み。
『作りたい女と食べたい女』
作者:ゆざきさかおみ
女性たちが料理を作って料理を食べる。ただそれだけの、シスターフッドでガールズラブな物語。レズビアンでアセクシュアルなキャラクターが登場します。
『やがて君になる』
作者:仲谷鳰
「やが君」の愛称で親しまれる百合作品として非常にファンの多い漫画。アニメ化もされている。サイド・キャラクターとして「槙聖司」という人物が登場し、アセクシュアル・アロマンティックな立ち位置となっている。
参考:How Bloom Into You Defies and Reinforces Yuri Tropes
ゲーム
『The Outer Worlds』(アウター・ワールド)
ハルシオンと呼ばれる星系を舞台にしたSFのロールプレイングゲーム。プレイヤーの仲間のひとり(Parvati Holcomb)がアセクシュアルのキャラクター。ゲームのデザイナーがアセクシュアル当事者。
参考:The Outer Worlds: Parvati’s Asexuality Is Representation Other Media Should Pay Attention To