SNSと違って差別的コメントや不快な広告が一切ない安心の空間です。

アメリカのトランプ政権は政府ウェブサイトからアセクシュアル解説ページを削除

アメリカのトランプ政権は保健福祉省のCDCサイトからアセクシュアル解説ページを削除。何が起きている? 日本も他人事ではない?

2025年1月にアメリカ大統領に就任したドナルド・トランプは、2度目の政権でLGBTQを激しく攻撃し、平等な権利を奪う政策を続々と実行中ですが、アセクシュアル/アロマンティック(無性愛)も例外ではありません。専門家による情報さえも削除する手段にでています。

CDCからアセクシュアルのページが削除

アメリカには「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)」と呼ばれる保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所があります。

この組織はその名のとおり、主に感染症対応に医療的に取り組むことを目的としており、新型コロナウイルスのパンデミックの際にも大きく活躍しました。

それ以外にも、医療に関する知見や関連情報も集約しており、専門家の見解を掲載するなど、重要な医療情報のプラットフォームとなってきました。

性的マイノリティ(セクシュアル・マイノリティ)にとっても無縁ではなく、性的マイノリティに関連する病気や、そもそも「性的マイノリティとは何なのか」という解説も掲載し、性的マイノリティの人が安全安心に医療を受けられるサポートに務めてもいました。

この「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)」には「Understanding Asexuality」というタイトルの、アセクシュアル(アセクシャル、無性愛)について解説したページも以前まではありました。このページは性的マイノリティの支援組織と連携して作られたものです。

ところがこのページは2026年2月時点では削除されており、閲覧できません。

背景にあるのはトランプ政権の反LGBTQ政策

一体なぜこんなことが起きているのか。その理由はドナルド・トランプ大統領が率いる現在のアメリカ政府の姿勢にあります。

トランプ大統領は主に保守派や右派の支持勢力に支えられており、そうした勢力はLGBTQに強く反対しています。トランプ大統領は2025年1月20日に大統領に就任した後、反LGBTQを政府の取り組みに反映させる一連の大統領令を発令し、最終的に「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)」のオンライン情報はインターネットから削除されました。

削除された情報は、アセクシュアルに関するものだけにとどまらず、男性同士の性行為に関連する性感染症、包括的性教育、バイセクシュアルなどのページも同様です。

2025年にこれら情報の削除に反対したアメリカ医師会とワシントン州医師会による訴訟の判決があり、ページを早急に復活させるよう命じられたものの、訴訟の対象となったウェブページは再公開されましたが、他の多くのページは再公開されていません。

これによって一般人にとっても医療関係者にとっても、アセクシュアルを正しく知る公的な情報源が失われたことになりました。

これ以外にも多くの反LGBTQ政策が実行されており、性的マイノリティの当事者や支援団体、専門家からは厳しい批判が相次いでいます。

現在、日本の政府のトップとなっている高市早苗首相も、同性婚に反対するなど反LGBTQの姿勢をとる傾向がみられ、またドナルド・トランプ大統領と親密な間柄をアピールしています。日本のアセクシュアル/アロマンティック当事者に対する差別や偏見の解消など平等の取り組みがどうなるのか、注視する必要があるでしょう。